島根県立大学は県下二か所で、市民向けに、大学専門課程から大学院修士課程1年次レベルの“NEARカレッジ”を開催しています。日本海をはさんで北東アジア地域に接する島根の市民の中には、さまざまな視点からこの地域に強い興味を抱き、それぞれに知識をたくわえている方がいます。今年度、NEARセンターは、日本を含む北東アジア地域の研究に強い興味を持っているキャンパス外の方々、とくにNEARカレッジの修了生を中心に呼びかけて、NEARセンターの市民研究員に就任してもらう「NEARセンター市民研究員制度」を創設しました。 NEAR センター市民研究員には、大学院生ならびに本学教員と頻繁に交流することを期待しています。そして、市民研究員の方が大学院生と研究テーマで意気投合したならば、共同研究グループを組んでもらいます。本プログラムは、こうしてできあがった共同研究グループの研究活動を助成し、その活動を積極的に支援します。キャンパスの外に蓄積されている北東アジアに対する興味と知識を大学院教育に有効に生かそうとするこの試みは、市民研究員制度とあわせて、地元島根を中心に大きな興味と期待が寄せられています。